アキスミンスターカーペット(axminster carpet)
機械織りの最高級カーペット

アキスミンスターカーペットは、ウィルトン・カーペットと同じ製法の機械織りカーペットですが、たくさんの色糸を用いて、多色使いができる機械織りカーペット。
一本一本パイルを切断して織られた、多彩で複雑な柄を特色とする、機械織りのデザインカーペットとして知られています。
アキスミンスターカーペットは、イギリスのアキスミンスター地方で発達したため、この名が付けられています。

アキスミンスターカーペットは、製法の違いによって、「グリッパー式」と「スプール式」に分けられます。
「グリッパー式」は8色~12色、「スプール式」の色遣いは無制限です。
この製法の一番の特徴は、ひと羽ごとにキャリアとグリッパー(鳥の嘴)という装置があることです。
紋紙とジャガード装置の指示によりキャリアが上下運動し、必要な色のパイル糸を横一列に並べます。
それをグリッパーが必要な長さだけつまみ出し、切り揃えたのち地組織に挿入するという仕組みです。

糸の色数は大体8色で、 ジャカード機を用い、各色の先端をキャリアーという金具の目に通します。
筬1羽にキャリアー1個ずつ備える。ジャカードの紋紙の穴によって、キャリアーの位置が定まります。
織前に、鳥の嘴のような形のグリッパーが筬羽ごとに備え て、一定の高さで、パイル糸の先端をつかんで引き出します。
パイル長にしたがって、シャーリングの刃で剪毛して、 織物の地組織の中にさし込み、ヨコ糸を挿入、次にグリッパーを上部に引きあげたのち、グリッパーを開いて、パ イルを直立させる。これを繰返してカーペットをつくります。
かなり手の込んだカーペットで技術も必要とされるため、機械織りの最高級カーペットととして高級ホテルなどで使用されています。
手入れは、8畳以上の広いものは、丸洗いは出来ません。こまめに掃除機をかけること。クリーニングは専門家によるシャンプー洗いですが、使った洗剤を十分に除去しないとかえって汚れがついてしまいます。
洗剤を使わないでカーペットの丸洗いするカーペット(絨毯・ラグ)クリーニング
生活の知恵から生まれました。用途に応じた優れた絨毯・カーペット
ペルシャ絨毯の価値は手間のかかる時間にある ペルシャ絨毯は織物として現在のイラン地方、ペルシャで紀元前5世紀ごろ生まれたとされています。織物といっても縦糸に糸(パイル)を結んでいる(挟んでいる)だけの言ってみれば単純な構・・・
続きを読む
ちょっと待って!家庭用絨毯に「合成洗剤のシャンプー洗い」が向いていない理由とは?
絨毯はリビングや子ども部屋など素足で触れることも多く、できれば清潔に保ちたいもの。最近では「絨毯 シャンプー洗い」といったキーワードで検索する人も増え、ホームクリーニングの利用が広がりつつあります。 ですが、その“シャン・・・
続きを読む
絨毯を清潔に保つ掃除機・拭き掃除の正しいやり方
絨毯は「丸洗い」できるクリーニング店で洗いましょう 先日も「敷いたまま絨毯クリーニングできるって本当?おすすめ?」の中でお伝えしましたが、絨毯をクリーニングする方法には「敷いたままクリーニング」と呼ばれている方法がありま・・・
続きを読む